君に伝えたかったこと
小説の終わり方は、美貴恵の予想通りだった。
そこに書かれていたのは、美貴恵が望んだ未来でもあった。
(ありがとう・・・)
涙を流さずに読むことなどできなかったけれど、美貴恵の中に芳樹の温かさが伝わってくる。
最後まで読み終えた美貴恵は、後ろに白紙のページがあることに気が付く。
(あれ? なんだろう?)
物語は終わったはずなのに、ページが余っている。
不思議に思いながら、そのページをめくるとそこには活字ではなく、手書きの文字。
書かれていたのは、こんなことだった。
「この本は世界で一番大切な人のためだけに書いたものです。
だから、世界中探しても、この一冊しかありません。
近くにいてくれるから、恋人だから
そんなことじゃなくて、美貴恵がどんな立場であろうと、どんな選択をしようと
美貴恵という女性をずっと大切にしたいと思っています。
これからもずっと一緒に過ごせるように
ずっと美貴恵が幸せに過ごせるように
自分にできることすべてを捧げます
芳樹」
美貴恵に宛てられたメッセージだった。
そこに書かれていたのは、美貴恵が望んだ未来でもあった。
(ありがとう・・・)
涙を流さずに読むことなどできなかったけれど、美貴恵の中に芳樹の温かさが伝わってくる。
最後まで読み終えた美貴恵は、後ろに白紙のページがあることに気が付く。
(あれ? なんだろう?)
物語は終わったはずなのに、ページが余っている。
不思議に思いながら、そのページをめくるとそこには活字ではなく、手書きの文字。
書かれていたのは、こんなことだった。
「この本は世界で一番大切な人のためだけに書いたものです。
だから、世界中探しても、この一冊しかありません。
近くにいてくれるから、恋人だから
そんなことじゃなくて、美貴恵がどんな立場であろうと、どんな選択をしようと
美貴恵という女性をずっと大切にしたいと思っています。
これからもずっと一緒に過ごせるように
ずっと美貴恵が幸せに過ごせるように
自分にできることすべてを捧げます
芳樹」
美貴恵に宛てられたメッセージだった。