君に伝えたかったこと
さおりは出版社に勤務する高校時代からの友人で、ことあるごとに電話をかけてきては一方的にしゃべりまくるのだった。
酔っ払って恋愛相談のこともあれば、仕事の愚痴を延々と1時間も聞かされることもある。
そんな関係だった。
世話が焼ける妹という感じで、いつも相手をするものの、ひとしきり話したいことを話すと、さっさ電話を切るのがお決まりのパターン。
今回もどうせ今までと同じだろうと、美貴恵は目の前のカップをいじりながら話を聞いていた。
「今電話で話すと長くなるからさ。美貴恵は何時ごろ家に帰る?」
「あと1時間くらいかな」
そう答えた瞬間に
「じゃあそれくらいに家に電話かけるから じゃーね」
と言って電話は切れた。
(いつものことだからいいんだけどね…相変わらず自己中心的なヤツめ・・・)
酔っ払って恋愛相談のこともあれば、仕事の愚痴を延々と1時間も聞かされることもある。
そんな関係だった。
世話が焼ける妹という感じで、いつも相手をするものの、ひとしきり話したいことを話すと、さっさ電話を切るのがお決まりのパターン。
今回もどうせ今までと同じだろうと、美貴恵は目の前のカップをいじりながら話を聞いていた。
「今電話で話すと長くなるからさ。美貴恵は何時ごろ家に帰る?」
「あと1時間くらいかな」
そう答えた瞬間に
「じゃあそれくらいに家に電話かけるから じゃーね」
と言って電話は切れた。
(いつものことだからいいんだけどね…相変わらず自己中心的なヤツめ・・・)