君に伝えたかったこと
「でも…この写真を選んだのは僕ですよ。大きさはともかく、この美貴恵さんはメチャクチャ素敵な雰囲気がありますよ。すごくいい写真じゃないですか。僕は好きだな」
初めて自分の写真が掲載されているページを見たときは、事前の話と違うことにショックを受けた。
しかし、芳樹の言葉を聞いていると不思議とそれほど怒ることでもないかと思えてくる。
もちろん、びっくりしている美貴恵へのフォローもあったのだろうが、なによりも、芳樹の話し方が心地よかった。
確かに最初は
(さおりにまたやられた!)
という気持ちもあったが、それよりも素直にほめてくれた芳樹の言葉が、スッと気持ちの中に染み込んでくる。
「いや、冗談なんかじゃなくこの写真、マジでいいですよ。ちょっと驚きなんですけど、カメラマンはこの美貴恵さんの写真に何の修正も加えてないんです。背景とかモデルさんの影や肌の色にパソコンで修正を加えて見栄えを良くするのが普通なんですけどね。」
芳樹はテーブルに広げられた雑誌をまじまじと見ながら、あらためて写真についてゆっくりと話話す。
「へぇ、雑誌ってそうなんだぁ。」
その言葉にかぶせ、小さな声が聞こえた
「美貴恵さんキレイだと思います」
そこから先は少しだけ二人の間に時間が止まる。
初めて自分の写真が掲載されているページを見たときは、事前の話と違うことにショックを受けた。
しかし、芳樹の言葉を聞いていると不思議とそれほど怒ることでもないかと思えてくる。
もちろん、びっくりしている美貴恵へのフォローもあったのだろうが、なによりも、芳樹の話し方が心地よかった。
確かに最初は
(さおりにまたやられた!)
という気持ちもあったが、それよりも素直にほめてくれた芳樹の言葉が、スッと気持ちの中に染み込んでくる。
「いや、冗談なんかじゃなくこの写真、マジでいいですよ。ちょっと驚きなんですけど、カメラマンはこの美貴恵さんの写真に何の修正も加えてないんです。背景とかモデルさんの影や肌の色にパソコンで修正を加えて見栄えを良くするのが普通なんですけどね。」
芳樹はテーブルに広げられた雑誌をまじまじと見ながら、あらためて写真についてゆっくりと話話す。
「へぇ、雑誌ってそうなんだぁ。」
その言葉にかぶせ、小さな声が聞こえた
「美貴恵さんキレイだと思います」
そこから先は少しだけ二人の間に時間が止まる。