君に伝えたかったこと
ただ、美貴恵にはひとつだけ気になっていることがあった。
それは自分が「結婚している」という事実。
一緒にいるときは自分が既婚者であることを忘れてしまう。
楽しくて、気持ちが安らいで、なによりも居心地がよかった。
もちろん美貴恵はその状況に満足していたし不満などあるはずもなかった。
ただ、結婚しているという事実は一人になったときに心に影を落とす。
週末は仕事が休みで家にいる夫。
その間は芳樹との電話はなかなかできない上に、メッセージに返事が出来ないことも少なくなかった。
もちろん芳樹も気を使って、週末だけはメッセージも一日に1回あるかないか。
自分が誰かに特別な感情を抱けば、こんな状況になると簡単に想像できてた。
だからこそ、自分はそんなことにはならないと、芳樹と出会うまで心のどこかで決め付けていた。
しかし、美貴恵が想像していたことと現実は同じにはならなかった。
それは自分が「結婚している」という事実。
一緒にいるときは自分が既婚者であることを忘れてしまう。
楽しくて、気持ちが安らいで、なによりも居心地がよかった。
もちろん美貴恵はその状況に満足していたし不満などあるはずもなかった。
ただ、結婚しているという事実は一人になったときに心に影を落とす。
週末は仕事が休みで家にいる夫。
その間は芳樹との電話はなかなかできない上に、メッセージに返事が出来ないことも少なくなかった。
もちろん芳樹も気を使って、週末だけはメッセージも一日に1回あるかないか。
自分が誰かに特別な感情を抱けば、こんな状況になると簡単に想像できてた。
だからこそ、自分はそんなことにはならないと、芳樹と出会うまで心のどこかで決め付けていた。
しかし、美貴恵が想像していたことと現実は同じにはならなかった。