君に伝えたかったこと
もし、自分の気持ちの中で考える楽しい未来と、哀しい未来を話したとしてもきっと芳樹は笑いながら
「大丈夫だよ 心配しないで」

と言ってくれるに違いない。

芳樹の夢をいつも聞いていた。
その夢を応援しようと思っていた。
自分に出来ることなら、どんなものだって与えようと思っていた。

大好きな人と出会ったことで、驚くほど自分に素直でいられる時間をもらった。
感謝してもしきれない、一生忘れることなんてできないほど、優しい気持ち教えてくれた。

だからこそ、今だけ楽しければいいと、約束されていない未来に目をつぶってしまうことが、どうしてもズルイと思えてしまう。

(私が何も考えなかったら、この楽しくて幸せな時間はしばらくは続くだろう。でも、いつかやってくる分岐点。その時、私はちゃんと決断できる? 今以上に楽しい時間がたくさん積み重なってしまったら・・・)

二人の未来を考える時、いつも気持ちをぎゅっと掴まれたようになる
お互いの気持ちも十分すぎるほどわかっている

わかっているからこそ、いつか必ずやってくる逃げられない決断をする時のことが怖かった

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