君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように
私に対して樹くんが放った言葉が思い起こされた。
そうだ。
今の私には、心から信頼できる人がいる。
私のことを、本気で考えてくれているひとがいる。
だから大丈夫だ。
もし悟くんが今嘘を言っているとしても。
私には樹くんがいるから、大丈夫。
それにきっと、悟くんだって本当のことを言っていると思う。
だって、あの出来事の前は彼はずっと私に優しかった。
ふたりで楽しい時間を過ごせていた。
一緒に過ごした悟くんの様子は、決して嘘ではなかったと思う。
だって、私が好きになるくらい彼は素敵だった。
だからきっと、もし嘘があるのだとしたら。
『気持ち悪い』って言った時の、悟くんだ。
「よかった……」
そう思い当たった私は、深く安心してしまい、その場に座り込んでしまった。
すると悟くんが慌てた様子で私に駆け寄ってきた。
「し、栞ちゃん? 大丈夫?」
「……うん。大丈夫。ちょっとほっとしちゃって」
私は座ったまま、悟くんを見上げる。心底心配そうに私を見つめている彼。
そうだ。
今の私には、心から信頼できる人がいる。
私のことを、本気で考えてくれているひとがいる。
だから大丈夫だ。
もし悟くんが今嘘を言っているとしても。
私には樹くんがいるから、大丈夫。
それにきっと、悟くんだって本当のことを言っていると思う。
だって、あの出来事の前は彼はずっと私に優しかった。
ふたりで楽しい時間を過ごせていた。
一緒に過ごした悟くんの様子は、決して嘘ではなかったと思う。
だって、私が好きになるくらい彼は素敵だった。
だからきっと、もし嘘があるのだとしたら。
『気持ち悪い』って言った時の、悟くんだ。
「よかった……」
そう思い当たった私は、深く安心してしまい、その場に座り込んでしまった。
すると悟くんが慌てた様子で私に駆け寄ってきた。
「し、栞ちゃん? 大丈夫?」
「……うん。大丈夫。ちょっとほっとしちゃって」
私は座ったまま、悟くんを見上げる。心底心配そうに私を見つめている彼。