君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように
気になってしまった私は、しばらくの間ぼんやりとふたりが入った家の扉を眺めてしまった。
だけどすぐにハッとして、踵を返して歩き出す。
家の前でぼーっと立っているなんて、なんかストーカーみたいであやしいってば。
私はひとりで帰り道を歩きながら、今日の樹くんの様子や自分の行動を思い返した。
少し積極的にはなれたと思う。
自分から手を繋ぎにいったなんて、我ながら頑張ったって。
だけど樹くんは、特にいつもと変わらなかった。
やっぱり誰からも好かれている樹くんに恋をするなんて、ちょっと身の程知らずだよね……。
少し冷静になると、いつもそう思ってしまう。
でもどうしても、樹くんに恋をする気持ちは消えてくれないのだった。
だけどすぐにハッとして、踵を返して歩き出す。
家の前でぼーっと立っているなんて、なんかストーカーみたいであやしいってば。
私はひとりで帰り道を歩きながら、今日の樹くんの様子や自分の行動を思い返した。
少し積極的にはなれたと思う。
自分から手を繋ぎにいったなんて、我ながら頑張ったって。
だけど樹くんは、特にいつもと変わらなかった。
やっぱり誰からも好かれている樹くんに恋をするなんて、ちょっと身の程知らずだよね……。
少し冷静になると、いつもそう思ってしまう。
でもどうしても、樹くんに恋をする気持ちは消えてくれないのだった。