君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように
「う、うん。頑張ろっ」
あっさりと琴子が引いてくれたので安堵する。
最近ノートの話をあまりしなくなったけれど、琴子はノートについて尋ねてこなかった。
前はよく私が話題に出したから乗ってくれたけど、しばらく話していなかったからかノートの存在を忘れてくれたみたいだ。
もしかしたら、私が話題にあげないからもうやり取りはしてないんだろうって思っているのかもしれない。
実際は以前より頻繁にやり取りしているんだけどね。
――どんな返事が来るかな。
琴子と雑談しながらも、彼からどんな返答がくるのかをずっと私は考えてしまった。
そして、次の日。
『ごめん』
放課後ノートを開くと、それだけ書かれていた。
私はがっくりと項垂れる。
「ど、どうしたの栞! いきなり絶望したような顔してっ」
「あ、えっと……」
隣に琴子がいることを忘れていた。
ノートを開いた瞬間落ち込んだような顔をしてしまったのだから、正直に話すしかない。
「あ……。いや、そろそろ本当にノートの彼の正体が気になって、会いたいって書いたんだ。そしたら『ごめん』って」
あっさりと琴子が引いてくれたので安堵する。
最近ノートの話をあまりしなくなったけれど、琴子はノートについて尋ねてこなかった。
前はよく私が話題に出したから乗ってくれたけど、しばらく話していなかったからかノートの存在を忘れてくれたみたいだ。
もしかしたら、私が話題にあげないからもうやり取りはしてないんだろうって思っているのかもしれない。
実際は以前より頻繁にやり取りしているんだけどね。
――どんな返事が来るかな。
琴子と雑談しながらも、彼からどんな返答がくるのかをずっと私は考えてしまった。
そして、次の日。
『ごめん』
放課後ノートを開くと、それだけ書かれていた。
私はがっくりと項垂れる。
「ど、どうしたの栞! いきなり絶望したような顔してっ」
「あ、えっと……」
隣に琴子がいることを忘れていた。
ノートを開いた瞬間落ち込んだような顔をしてしまったのだから、正直に話すしかない。
「あ……。いや、そろそろ本当にノートの彼の正体が気になって、会いたいって書いたんだ。そしたら『ごめん』って」