君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように
守ってくれたみたい
*
『今日もどっか行かない?』
図書館ノートに、『もしかして病気なの?』っていうメッセージを書き込んだ次の日のこと。
返事くれるかな、本当に病気だったらどうしようって、思わず私が授業中に悩んでしまっていたら、樹くんからそんなメッセージがスマホに届いた。
え?
また一緒に出掛けてくれるの?
この前保健室を抜け出してショッピングモールに行った後、樹くんは確かに私に『またつきあってよ』とは言ってくれたけど……。
半分くらい、社交辞令だって思っていたから私は驚きと嬉しさで、跳び上がりそうになってしまった。
もちろん授業中だったから、堪えたけどね。
今日は図書委員の当番はないし、放課後は暇だ。
私はすぐに『うん、行きたい!』と樹くんに返事をした。
するとすぐに『おっけー。じゃあ放課後な』と樹くんから返ってきた。
わたしはそれに対して、はしゃいでいるうさぎの絵のスタンプを送る。
そして、そわそわして授業を受けながら、私は放課後を待った。
あまり集中できず、先生の話をよく聞けなかった。
いつも以上に、授業が長く感じてしまった。
――私、なんでこんなに楽しみにしてるんだろう?
確かにこの前、樹くんとお出かけした時は楽しかったけれど……。
授業にまで身が入らないなんて、私どうしちゃったのかな。
そんな風に考えながら私は授業をやり過ごし、やっと放課後になった。
帰りのホームルームが終わり、私が帰りの準備をしていると。
「おまたせ、栞」
樹くんが私の席の近くにやってきて、声をかけてきた。
――ええ!
は、早いっ。
『今日もどっか行かない?』
図書館ノートに、『もしかして病気なの?』っていうメッセージを書き込んだ次の日のこと。
返事くれるかな、本当に病気だったらどうしようって、思わず私が授業中に悩んでしまっていたら、樹くんからそんなメッセージがスマホに届いた。
え?
また一緒に出掛けてくれるの?
この前保健室を抜け出してショッピングモールに行った後、樹くんは確かに私に『またつきあってよ』とは言ってくれたけど……。
半分くらい、社交辞令だって思っていたから私は驚きと嬉しさで、跳び上がりそうになってしまった。
もちろん授業中だったから、堪えたけどね。
今日は図書委員の当番はないし、放課後は暇だ。
私はすぐに『うん、行きたい!』と樹くんに返事をした。
するとすぐに『おっけー。じゃあ放課後な』と樹くんから返ってきた。
わたしはそれに対して、はしゃいでいるうさぎの絵のスタンプを送る。
そして、そわそわして授業を受けながら、私は放課後を待った。
あまり集中できず、先生の話をよく聞けなかった。
いつも以上に、授業が長く感じてしまった。
――私、なんでこんなに楽しみにしてるんだろう?
確かにこの前、樹くんとお出かけした時は楽しかったけれど……。
授業にまで身が入らないなんて、私どうしちゃったのかな。
そんな風に考えながら私は授業をやり過ごし、やっと放課後になった。
帰りのホームルームが終わり、私が帰りの準備をしていると。
「おまたせ、栞」
樹くんが私の席の近くにやってきて、声をかけてきた。
――ええ!
は、早いっ。