君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように
顔も名前も知らない
*
掃除の後、私は図書室へと向かった。
今日は図書委員の当番の日だったから。
図書委員は本の貸し出しや返却の手続きをしたり、本の整理をしたりするのが仕事だ。
まあ、図書館を利用しに来る生徒なんて、一日数人くらいだけどね。
でも本好きな私は、図書室で過ごすのんびりとしたこの時間がとても好きだった。
仲のいい琴子も、図書委員だし。
「栞ー、遅かったじゃん!」
掃除の後、私は図書室へと向かった。
今日は図書委員の当番の日だったから。
図書委員は本の貸し出しや返却の手続きをしたり、本の整理をしたりするのが仕事だ。
まあ、図書館を利用しに来る生徒なんて、一日数人くらいだけどね。
でも本好きな私は、図書室で過ごすのんびりとしたこの時間がとても好きだった。
仲のいい琴子も、図書委員だし。
「栞ー、遅かったじゃん!」