君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように

新しい友達




 樹くんとゲームセンターで遊んでから数日が経った。

 樹くんは、相変わらず学校を休んだり遅刻したり早退したりで、あまり教室にはいなかった。

 あの後、放課後誘われたこともあったけれど、私に用事があって都合がつかなかった。

 ――それにしても樹くん、サボりすぎじゃない?

 出席日数大丈夫なのかな。

 そんなことが心配になるくらい、樹くんは学校にいない。

 まあ留年したら大変だし、さすがにその辺は計算してるよね……。

 また、樹くんのことも心配だったけれど、私にはもうひとつ気がかりなことがあった。

 図書館ノートの返事があれから来ていなかったんだ。

 私が『もしかしてあなたって病気なの?』って書いてから。

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