君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように
だけど私と樹くんは、最近仲良くなった。
それは紛れもない事実だ。
自分のためにも、樹くんのためにも、正直に言わないとおかしいんだ。
すると瀬尾さんは、目を見開いて驚いたような顔をした。
そして口を開く。
私は彼女の言葉をいろいろ想像して、拳をぎゅっと握りしめる。
しかし、瀬尾さんから放たれた言葉は、思いもしないものだった。
「樹ー! マジで好本さんと仲良くなってんじゃん! なんでっ! ずるい!」
瀬尾さんは首をぐるんと樹くんの方へ向けて、そう叫んだのだった。
――え?
ずるい、ってどういうこと?
意味が分からず、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになる。
混乱していると、樹くんが私の席の方へと駆け寄ってきた。
そして呆れたような顔をしてこう言った。
「だから何度も言ってんじゃん。俺栞と仲良くなったんだーって。なんで信じてくんないの?」
「だって! 好本さんだよ!? 知的ミステリアスかわいい好本さんだよ!? あたしだってお近づきになりたかったのに、ずるいっ! デートなんかする仲になっちゃってさあ!」
それは紛れもない事実だ。
自分のためにも、樹くんのためにも、正直に言わないとおかしいんだ。
すると瀬尾さんは、目を見開いて驚いたような顔をした。
そして口を開く。
私は彼女の言葉をいろいろ想像して、拳をぎゅっと握りしめる。
しかし、瀬尾さんから放たれた言葉は、思いもしないものだった。
「樹ー! マジで好本さんと仲良くなってんじゃん! なんでっ! ずるい!」
瀬尾さんは首をぐるんと樹くんの方へ向けて、そう叫んだのだった。
――え?
ずるい、ってどういうこと?
意味が分からず、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになる。
混乱していると、樹くんが私の席の方へと駆け寄ってきた。
そして呆れたような顔をしてこう言った。
「だから何度も言ってんじゃん。俺栞と仲良くなったんだーって。なんで信じてくんないの?」
「だって! 好本さんだよ!? 知的ミステリアスかわいい好本さんだよ!? あたしだってお近づきになりたかったのに、ずるいっ! デートなんかする仲になっちゃってさあ!」