君がすべてを忘れても、この恋だけは消えないように
本気で怒ってくれる彼
*
「最後ああなるとは思わなかったわ。でもすげー納得のラストだった」
「だよね! 私もそっか、こう来るかー、って思った。あの作家さんは本当に展開がすごいよね」
本屋で何冊か購入した後、私たちが向かったのは以前にも行ったケーキがおいしいカフェ。
今回はもう夕飯前だから、お茶だけにしたんだけどね。
樹くんが、前に私がおすすめした本を読み終えたと言っていたので、私たちは感想を言い合っていた。
「それにしても樹くん、本読むの早いね」
私がその本をおすすめしてから、まだ三日しか経っていない。
その間に購入して読了したんだって言うから、結構早いと思う。
すると樹くんはちょっと悪戯っぽく笑う。
「意外? 俺、本読まなそうなキャラだよな」
「えっ……。あ、うん……」
思わず正直に頷いてしまった。
別に悪いわけじゃないけれど、いつも友達と楽しそうに話している樹くんが、おとなしく読書をしているイメージはまるで湧かない。
「はは、だよなあ。でも実は結構好きでさ。中学生の頃は、休み時間もよく読んでたし」
「えっ、そうなの?」
最近の私みたいに?
それこそ本当に想像できないや。
「最後ああなるとは思わなかったわ。でもすげー納得のラストだった」
「だよね! 私もそっか、こう来るかー、って思った。あの作家さんは本当に展開がすごいよね」
本屋で何冊か購入した後、私たちが向かったのは以前にも行ったケーキがおいしいカフェ。
今回はもう夕飯前だから、お茶だけにしたんだけどね。
樹くんが、前に私がおすすめした本を読み終えたと言っていたので、私たちは感想を言い合っていた。
「それにしても樹くん、本読むの早いね」
私がその本をおすすめしてから、まだ三日しか経っていない。
その間に購入して読了したんだって言うから、結構早いと思う。
すると樹くんはちょっと悪戯っぽく笑う。
「意外? 俺、本読まなそうなキャラだよな」
「えっ……。あ、うん……」
思わず正直に頷いてしまった。
別に悪いわけじゃないけれど、いつも友達と楽しそうに話している樹くんが、おとなしく読書をしているイメージはまるで湧かない。
「はは、だよなあ。でも実は結構好きでさ。中学生の頃は、休み時間もよく読んでたし」
「えっ、そうなの?」
最近の私みたいに?
それこそ本当に想像できないや。