小説「グレイなる一族」
あまりの事態にこの由緒正しき誇り高き高貴な頭脳、現実逃避を始めているではないか?あーあなんという事態がこの「グレイランド」に起こってしまったのだろう・・
この事態は、まさに「ハッピーエンド」のない「映画アルマゲドン」とさえいえるではないだろうか?
「映画アルマゲドン」の主人公達は、数々の試練を乗り越え、また仲間の死及び犠牲さえも乗り越えて、「母なる惑星」を消滅の危機から救うのであるなら・・私はこんな試練を乗り越えてゆく強さと勇気など備わっていないのではないか?

とにかく毎日、この「グレイランド」の平和を守ってきた者としてそれほどの自体だったんだ

セバスチャン「ほーらグレイ・・ちゅーするぞ・・」
グレイ「ふんぎゃ・・」

セバスチャン「ほーら、もう一回」
グレイ「やめて!!

セバスチャン「ほーい、もう一回」
グレイ「お願い、唇が汚染・・」

私は、毎日当たり前のように行われているこの屈辱の合間に少しでも汚染された唇を浄化しようと、由緒正しき誇り高き高貴な舌で唇を浄化しているのだが、本日の「セバスチャン」のキス攻撃」は、激しさと激情と早いタイミングで行われていたので・・

セバスチャン「ほーら・・キスだぞ」
グレイ「・・・・・・・・・・・・」
セバスチャン「ぶっへ・・グレイの舌が入った!!」

グレイ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

私は、洗浄を急ぐあまりキスの途中で彼の唇に舌が入ってしまったのだ。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、願ってもいないのに大人の階段を登ってしまった由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族の末裔である。
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