小説「グレイなる一族」
早速、話の通り「セバスチャン」は、「ノリィーアントワネット」に先制打を見事に食らっていた。

私は、昨日睡眠時間を割いて練習した「グレイウォーキング」で軽やかにエレガントに「ノリィーアントワネット」に近づいていくと・・

ノリィーアントワネット「この子がグレイなの?」

私は最大限の貫禄で彼女を見上げた。

ノリィーアントワネット「本当に太っているな・・ものすごいブーニャンじゃないの(笑。)」

そういうと、ろくな挨拶もなく

ノリィーアントワネット「武雄!!何やってるの?・・早く荷物もってよ・馬鹿!!」

ノリィーアントワネット「本当にアンタは気が利かない子だね!!」

セバスチャン「・・・・・(泣き笑い)」



また「セバスチャン」は、「言葉のボディブローと右ストレート」を浴びていた。

ノリィーアントワネット「それと赤ちゃんがグレイちゃんの毛を吸うと体に悪いから・・向こうにやって、ほらほら早く・・」

「言葉のボディブローと右ストレート」を浴びていた「セバスチャン」は、「ノリィーアントワネット」の命令どおり私の身体を寝室へと運ぶと・・またおーいと呼ばれ駆け足で彼女の元に戻ると、さらにもう一つの生き物が、「グレイランド」に入国してきたもう一つの生き物とは、「アーノルド」よりも大分、歳の頃が若いよく喋るメスであったのだ。「ノリィーアントワネット使節団」とは、「ノリィーアントワネット」とメスの子供とメスの赤ちゃんで形成されていたのである。

私は、昨日から想像していたご対面とはあまりにもかけ離れていたのだが、「ノリィーアントワネット」とは何分無作法者ではあるのだが、遠路はるばる東の果てにある「ノリィー絶対共和国」から、この「グレイランド」へ到着したばかりであるのだ。少々の無作法を許せなくて、この「グレイランドの長」として、由緒正しき誇り高き生き物の一族の末裔として心広き事を見せなければ何において、「国交」だと言えるのであろう。

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