小説「グレイなる一族」
此処は私の方から大人の対応で「ノリィーアントワネット使節団」に再度挨拶してあげよう・・さすがは誇り高き高貴な生き物の一族の末裔といわれる由縁であろう。

それに私はまだ「ノリィーアントワネット」から、貢物を頂いておらずこのままでは「ノリィーアントワネット」もこの国に滞在しづらかろうて・・

私は再度、エレガントに「グレイウォーキング」をしながら彼女達の元へ歩み寄ってみたのである。すると、メスの生き物の子が・・

メスの生き物の子「ぎゃあ・・ママ怖い!!」

ノリィーアントワネット「ほら、グレイちゃんに会いたいと楓ちゃん楽しみにしてたじゃないの?」

グランマ「初めて、猫見るから怖いの?楓ちゃん・・怖くないよ・バアバの所においで」

メスの生き物の子「バアバ・・グレイちゃん怖い!!」

私は今までのニャン生において、この由緒正しき誇り高き愛らしい容姿が怖がられて事など一度もないので大変ショッキングな事であるのだ・・しかも「グランマ」は私ではなく、メスの生き物の子と「熱き抱擁」を交わしている・・「熱き抱擁」は私と「グランマ」の親愛のポゼッションではないか?
何の為に・・この糞暑い夏の昼下がりでも今まで「熱き抱擁」を交わしてきたと言うのだ。

私は、このメスの生き物の子をライバルと認定し、その名を「プーちゃん」と名づけたのであった、私という由緒正しき誇り高き高貴な愛らしい容姿をみて、ぷーたれているのだ当然の処置と言えるだろう。

その時!!

セバスチャン「おねいちゃん・・おみあげは?」

ノリィーアントワネット「おねえちゃんでしょ・・それとお土産でしょ・・まったく・・無いよ!!」

グレイ「はて?今何と???・・・」

セバスチャン「えっお土産無いの?」

ノリィーアントワネット「無いよ!!楓ちゃんと舞ちゃんのスマイルがお土産だわ(ガッハハ)」

セバスチャン「・・・・・・・・・・・(泣)」

グレイ「・・・・・・・・・(もらい泣き)」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、貢物とは必ずしも食べ物などの形ある物ではない事を教えられた由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族の末裔である。
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