小説「グレイなる一族」
グランマ「武!!はやく恋人作りなさい・・」

「セバスチャン」は、時々いつも「グランマ」からこのような小言を受けているのだが「セバスチャン」はいつもまったく聞いていない、なので「グランマ」の声もいつしか怒声に変わってゆくのだが、それでもへこたれない「セバスチャン」は流石といえるのだが、私は、この恋人なる物がどういうものか知らない・・「グランマ」の瞳の輝きはこの言葉を発する百万ボルトに達するのだが・・私は恋人という物がどんなものなのか今も尚知らない。

それは、私の過去には「陰」があるかもしれず・・それは性別にも深く関わる問題であり
言ってしまえば・・私は「黒」のようであり「白」のようであるとだけ説明しておく、なので尚の事、恋人という物がどういうものなのか?さっぱり検討もつかないのだ。

グランマ「恋人は愛なのよ・・二つで愛しあう事なのよ。」

グレイ「・・・・・・・・・・(さっぱり?)」


ついでに、

セバスチャン「・・・・・・・・・・(聞こえない不利??)」

「愛」という物なら、形は違うのだが私の母から十分受けたような記憶がある。そう瞳をとじればいつだって瞼の裏側にはいつも優しく愛をくれたあの母が・・そう瞳を閉じれば・・
すぐにでも浮かんでくる・・母が・・う??・・ほげ・・母ってどんな顔していたっけ・・忘れてしまったのだ。私は由緒正しき誇り高き高貴な頭脳を有しているがそのキャパシティー以外に小さいので一番大事な事だけを保存しておかなければならず・・最近「グランマ」私にどうしても、ダイエットさせたいらしく・・催眠術をかけるようになったのだ。

グレイ「グランマ・・昼の時間だよ早くご飯頂戴!!」

グランマ「何言っているの?グレイちゃんさっきご飯食べたばかりでしょ」

「っえ?」そう言われてみれば食べたような・・

グランマ「ほーら食べたでしょ・・ほーら美味しかったね」

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