小説「グレイなる一族」

エピソード54 「グレイなる訴え」

エピソード54 「グレイなる訴え」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私のお腹の上で飛ばないでください・・
だってそこは、トランポリンじゃありません♪

グレイの気持ちになって・・グレイの気持ちになって♪である。

前回は、誠にいいように「まっつあん」にやられてしまった。しかし、彼女は変な話だがそれが楽しかったらしく、どうやらスキンシップだと捉えているようだ。彼女の瞳は「セバスチャン」が何か企んでいる時と同じような輝きでいつもこちらの隙を伺っている。

まっつあん「あばばばー♪」

しかもご機嫌である。私は、彼女の声を聞いてみると、不思議な事に「まっつあん」は「グレイ語」を使えるみたいなのだ。ものすごく訛が入っていて、例えればそれは、青森県のお爺ちゃんお祖母ちゃんが使用する「青森弁」と都会人の使用する「標準語」くらい違っていて、聞取りづらいしゃべり方であり、彼女の脳はまだ発展途上であるから、さらに聞取りづらいしゃべり方なのだが、確かに彼女は、「グレイ語」を喋っているのだ。

「あばばばー♪」を「グレイ語」の意味で解説すると、「私で遊んで」という意味になる。本当はこれを「青森弁」で言っているのだが、神様(作者)がほとんど「青森弁」を分からないか?神様(作者)が気を利かせて「標準語」まで翻訳してくれているのか?多分、前者の考えが正しいのだろうが・・そこには触れないであげるのは、由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族の末裔として、当然の広い心だろう・・

< 126 / 211 >

この作品をシェア

pagetop