小説「グレイなる一族」

うん・・誰かが以前勇気ある一歩の軌跡をつけた「グレイランド」へ通じている「グレイ階段」
を登ってくる気配が聞こえる。

誰が登ってくるのだろう？こんな時は、「セバスチャン」でも手を打つから早く帰ってきてもらいたいのだが・・私は、普段は「セバスチャン」には見せる事が出来ないのだが、少々照れた顔を隠しながら「グレイ玄関」に行き、まるで偶然そこにいたんですよ。の表情の練習を１・２回練習しながら、この「グレイランド」に登ってくる気配を聞きながら「グレイ玄関」で訪問者か帰国者なのか分からないが待ってみた。

セイン「こんにちわ！！武ちゃんいる？」

意表を突かれた・・裏の裏を攻められた気分だ。

まさか訪問者が「セイン」だったなんて・・

今日は、「セバスチャン」で「セバスチャン」で我慢するつもりだったのに、私は「グレイ玄関」にいるので隠れる事も出来ず「セイン」に見つかり、捕獲されてしまった。

セイン「グレイちゃん・・久しぶりやっぱりブーニャンだね」

グレイ「余計なお世話というものだ。しかも私はブーニャンではない由緒正しき誇り高き
高貴な生き物に相応しい貫禄なのだよ」

「セイン」は、「グレイ語」が使えないので私の話を無視され彼の話は続く

セイン「あれー誰もいないの？グレイちゃん」

グレイ「誰もいないのは見ても明らかだが、グレイ語の使えないから、返事してもわから
ないでしょ」大体、エピソード３４に登場して以来、「セイン」はトイレにしか興味がないみたいに私の目に移っている

セイン「うーん誰もいないな・・ブーニャンも寂しいでしょ・・」

会話は成立しているように一見みえるが、「グレイ語」の分からない「セイン」の一人舞台であった事は言うまでもない。

セイン「ブーニャン・・いないいないバァ！！」

こんな赤ちゃんにするような行為をする事で普通誰も喜ばない。

そうこうしていると、