小説「グレイなる一族」
吟遊詩人「私の名は、サエルノダといいます・・唄が気に入ってくれたのなら幸いです。」

ノリス「俺たち、戦士は明日この場所に来れるかわからないがもし、また帰って来れたのなら、この金貨でまた戦士達の心を癒してくれ。」

サエルノダ「こんなに頂けるんですか・・分かりました。この国が終わるその瞬間まで勇敢な戦士達の詩を私は、この国の為に作っていきます・・」

「ノリス」の瞳は朱色に染まっていた・・それは明日散ってしまうかもしれない事を悲しんでいるかもしれないと私は思った。

「サエルノダ」は、戦士達の心を十分に癒すとバーを出て帰っていった。私と「ノリス」は、明朝「女王ラーマ・グラ」に宮殿に呼ばれているので、今夜はこれまでとし家路についた。

ノリス「明日は、恐らく不利な戦況を憂いでいる女王を中心とした軍事会議が行われるんだな・・戦況もここまで来るともう終わりは見えているんだが・・俺たちは一日でも長く生きてこの国を守れるようにがんばろうぜ・・」

グレイ「・・ああ。」

家に帰ると、まだ「セバス」は爆睡していた。私もかまわずしばしの休息を取る事にした。

・・続く
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