小説「グレイなる一族」

エピソード十壱 「グレイなる対話」

エピソード十壱「グレイなる対話」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、登場人物をなかなか増やせない愚かな神様(作者)に代わって、今日も「グレイランド」守り抜いている誇り高き生き物だ。

ふーと溜息が止まらない・・私の足元の食器は実に寂しいものである。「マロン」がいなくなってはや10時間弱早くも「マロン帰国」による影響が出始めている。

あー「マロン」もうー「マロン」-たかが「マロン」されど「マロン」振り返ればなんとそこに「マロン」がいるわけでもない・私は、わびしい食事を済ませると、「グランマ」と「セバスチャン」は出かける準備をしている。彼らは、最近「温泉」というものにはまっているらしい。

彼らが出掛けると、「グレイランド」も非情に静寂になる。たまにはこんな「グレイランド」もいいものだ、今日は熱き抱擁もしつこいキス攻撃もないのだ。のんびりしてくれようぞ・・しかし、誰もいないというのは、暇なものだ。「グレイランド」の隅々まで見回りしてみるか?

「グレイ大通り」を東へ二十五歩進むと、「グレイ湖」が見えてくる「グレイ湖」には五匹の魚が元気に泳いでいる、その5匹の魚に常に気を配ってみる。異常はないみたいだ・・「グレイ大通り」南へ25歩進むと、「グレイ山脈」がある「グレイ山脈」とは白い立体的なテーブルでその真ん中にはパソコンという壁がありその壁には、「グレイランドの象徴」として私の顔がいつもライトアップされいる、またこの「グレイ山脈」には神様(作者)が住む山なのだ、そんな神様と私は時々世の中について語り合ったりもするのだ。

私はたまにその神様(作者)と交信している事を、「グランマ」や「セバスチャン」
「アーノルド」はまだ知らない。今日は誰もいないのでその能力を使い、
交信してみたいと思う..

「ぴぴぴあんななななんああんあんあんあななん。」

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