小説「グレイなる一族」
従うべき王がいなくなった国の末路は、誰の目から見ても同じである。

グレイ「王が亡くなって、ガイア国の民衆は不安でしょう・・私も一緒にガイア国へ行きますから、ラーマはガイア国に戻った方がいい・・」

ラーマ「本当について来てくれるのですか?貴方のような勇者が一緒ならどんなに心強いか?」

そう言うと、ラーマは私の胸に寄りかかった・・それは最初で最後の触れ合いであった。
しかし、私はこの日から、苦難の日々と苦渋の選択の日々をラーマに私が与えてしまい
、過酷な女王の座に戻してしまったのである。

何だか、胸の辺りがもぞもぞと重い少しだけ目を開くと青みかかった空が見え胸には「セ
バス」が豪快な鼾をかいて仰向けで眠っていた。私は、たまらず「セバス」を床に下ろすと、目が覚めてしまい・・「セバス」も目が覚めて、キャンキャン鳴くのでいつもよりも早めの朝食にする事にした。

そして、私は前ガイア国のアロン王が座っていた玉座のある王室でアロン王に代わって
座っている女王ラーマ・グラを見ている。

以前見た時よりもまた痩せてやつれているように私には写った。

・・続く。

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