小説「グレイなる一族」

マーガレ「アラング・レイサンドロスよ」

アレキグ「・・じゃあ僕はアレキグ・レイサンドロスになるのだね」

「アレキグ」がそう言い「マーガレ」の顔を覗き込むと「マーガレ」はまるで向日葵のように微笑んでいた。

セバス「にゃーーおん♪」

「セバス」が閉じ込められていた袋から顔を出し、「マーガレ」に向かって鳴いた。

マーガレ「ごめん・・ごめん・・セバスも一緒よ」

セバス「ニャーオン♪」


「アラング・レイサンドロス・・アラング・レイサンドロス・・目を開けなさい」

どこからから、そう聞こえてくる私は瞳を開けると光の中に神々しい綺麗な女性が立っていた。その皇后しい女性は私にこう言った・・

「貴方は新しい時代の大地で再び生きなければなりません・・新しい時代の大地で生きてゆくために一つだけ希望を聞きます・・希望は何ですか？」

「今まで出会った者達と小さくていいから争いのない国を生きたい。」

「分かりました・すべての記憶と引き換えにその希望を叶えます。」

皇后しい女性が手にしている杖が胸に触れるとなんだかものすごく温かく感じ私の身体は光の結晶となって流星となり新しい時代の大地に流れた。