小説「グレイなる一族」

ラストエピソード 「グレイなる道筋」

I　am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、ある日謎の秘密結社または悪の巨大組織etr・・などの陰謀によって無理やり鞄の中に閉じ込められ、新たなる世界の統治を任される羽目になってしまった、由緒正しき誇り高き高貴な生き物一族の末裔である。

それまで私と一緒にいてくれた家族は今頃どうしているのだろう？
この新たなる世界にある窓から遠くの景色を見ながら、ふと思い出してならない

狭苦しい暗闇の中に新しい陽が差し込んだ時、私の真上に二つの大きな人影が見えたのだ。この二つの人影はやがてどんどん大きなり、彼らの大きな眼差しは

私をじっと覗き込んでいた。

私は、その見知らぬ生き物達がとても怖くて仕方なかったのだ。いきなり暗闇に閉じ込められ、新たに現れた新世界と二つの生き物、ただ畏怖してやまなかった。

私の慣れしたんだ世界など何処にもなく私の傍にいつもいてくれた家族などどこを探しても見当たらない・・この二つの生き物以外他に誰もいないのだ。

私は、この二つの生き物の会話を聞いているとたぶんこれから、この新世界は
私のこれからの全てらしいのだ・・それから二日三日の間それまでの暮らしを
探しながら、じっとしていたのだが・・

この二つの生き物は私に害を与える存在ではないことがわかり、というか？
彼らは常に私の世話してくれる事が分かったのだ。

そのとき大事な事は過去ではなく今から歩いていく未来にあるのだと思えたのだ。
彼らは、最初に閉じ込められた鞄の暗闇に入り込んできた光よりももっと・・

深くて優しい光を私に与えてくれたのだ。

その事を自然に受け入れられた時・・
私はこの新しい世界に名前を名付けたのだ。

そう「グレイランド」と・・
そう彼等は「グレイなる一族」。