小説「グレイなる一族」
彼も彼で私がいきなりおもっきり起き出すと思っていなかったらしく、びっくり真顔で大声をあげたのだ。彼は彼でかなりのチキン者だと判明した。

しかし、この「グレイランド」では何処に行っても、その都度「セバスチャン」が探しに来て私を起こして行くので思案にくれている頃、一つの妙案が左脳に浮かんできたさすがは、由緒正しき高貴な生き物の一族の血が流れている頭脳と言えよう・・私は、この妙案を実行すると私のこの体はまったく、「セバスチャン」に探せなくなったのである。

グレイ「ぐーかーぽ・・ぐーかーぽ♪」

セバスチャン「あれ、グレイがいないな・・何処いったんだ?」

セバスチャン「此処にもいない、あそこにもいない・・何処行ったんだろ?」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、快適な仮眠場所として「グレイ山脈」で「セバスチャン」がパソコンしている椅子の下でゆうゆう自適に仮眠する事を覚えた・正にこれが灯台下暗しである・由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族の末裔である。
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