小説「グレイなる一族」
「僕は被疑者だ・・それでも猫じゃない」

私の名は、グレイである。
好きな食べ物 鰹節お徳用パック198円(他207円でもいい)

私はある日ある冤罪事件で、赤ちゃん抱っこで警察に拘留されている者だ。私は警察に
拘留されるのは始めてあり、自分が何もやっていないのに来る日も来る日も朝から晩まで
事情聴取書を作成する為にずっと

「貴方は猫だよね・・もういい加減白状しちゃいなさい」

などと言われ続け大分神経が衰弱しているが、それでもこの由緒正しき誇り高き高貴な
身体に流れる血がじっと尋問に耐えていた。警察がどうしても僕が猫であると決め付けて
いる為に私の主張はほぼ無視され調書は次々作成されている。「黙秘権」など何処にある
のやら、言いたい事は言わなくていいのに言わないとどんどん罠に落ちてゆく・・

「えーとそれじゃあ・・ちゃっちゃとやっちゃいましょう」

「貴方は猫ですね。」

「いいえ」

「職業も猫でいいですか?」

「いえ、職業は由緒正しき誇り高き高貴な生き物ですよ」

「それと種族は、アメシャかな?アメシャにしては色が薄いですね。でも一応アメシャに
しておきますか?」

「だから言っているでしょう・・僕は猫じゃないですよ!!」







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