小説「グレイなる一族」
「容疑否認・・それでも僕は猫じゃない」

私の名は グレイである。
最近よく聴く歌 大きなおなかの腹時計

本日は起訴となるか不起訴となるかを問う為に私は検察庁に護送されている。(赤ちゃん
抱っこで)、検察官が木村たくやが、演じる映画HIROの「くりお・こうへい」みたいな検察官であれば、松たか子さんと痴話喧嘩しながら、私という由緒正しき誇り高き高貴な生き物の為に不起訴となるように再捜査してくれるはずだ。

検察庁に到着すると、すぐさま検察官のいる部屋に行かされた。検察庁は、映画のように
対して古くもなく新しくもなく何処の市にもあるような市役所みたいなもので、年金問題でゆれている政界とは程遠い感じさえする多分この検察庁には、国民の血と汗で出来てい
る公金が回らなかったのであろう。

検査官のいる取調べ室にはいると、一人の補佐官と検察官が机を並べて座っていた。
私は彼らの机の前にある座布団もない椅子の上に下ろされた。







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