小説「グレイなる一族」

エピソード 参 「グレイなる一日」

エピソード参 「グレイなる一日」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、ある日巨大組織の陰謀から、「グレイランド」を守る誇り高き高貴な者だ。

セバスチャンの執事としての才覚力量は完璧である。歴代の執事の中でもピカ一だ、
今日も「グレイランド」でせっせと進んで汗を流してくれる。

優秀な生き物に必ずついてくるものなのだが・・セバスチャンは、常に一生懸命で
全力を尽くしてしまうのだ。
日々、私が更なる高貴な者へと勉める事を補佐するのも「セバスチャン」の
大事な仕事なのだが、いかせん融通が気か無すぎるのだ。

私とセバスチャンは、更なる高貴な者へと勤める為日々新たな知識や教養など
の学習に励んでいるのだが、その学習の一つに・・

「グレイダンシング」というモノがある。読んで名の如く「グレイダンシング」とは、
「グレイランド」の住人達必修科目となっているのだ。長たる私は、セバスチャンと
日々新たな「グレイダンシング」の開発をしているのだ。まったく長たる者は大変だ。

今日も「グレイダンシング」の授業がやってきた。憂鬱だ。

「ほら1.2.3.4、はいステップ・・ターン1.21.2右手を上に左手をお腹。」
「今度は逆にターンして、右に向いて最初の決めポーズ、ここから速度を上げて」
「右手をのばして、左手が・・痛い!!こらそんなとこまで手が回らないよ。」
「くぅら!!セバスチャン止めないか・・速度が速すぎるセバスチャン・・」
「セバスチャンてば・・ぎゃーーーあにゃーーーーおんぎゃああ!!」

[お母さん、グレイが大分上達してきてるわ・・かわいいでしょグレイダンス。]
[あらーーー本当に可愛いわね、グレイちゃん]

I am GALY・・
私の名は、グレイ

いつの日か開催されるであろう「グレイランドオリンピック」の金メダルを目指す
誇り高き生き物である。
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