小説「グレイなる一族」
私は、「アーノルド」の問題を見てやると、五+七=いくつ?という問題であった。
私は彼に優しく問題の解き方を教えてあげたのだ。」

グレイ「まず分からない時は、自分の好きな食べ物に数字を置き換えてみるがいいよ。
そうだな・・今回煮干に置き換えてみよう。五匹の煮干+七匹の煮干は、答えは簡単だ。
いつもより量が多いが正解だ。判るね・・アーノルドよ」

次の問題は10-8=いくつ?これも同じ要領だよ。まず数字を煮干に置き換えて

グレイ「10匹―8匹の煮干=いつもより量が少ないが正解だ。」

こんな簡単な問題に頭を悩ませるなんて、「アーノルド」もまだまだ子供の証しだな。
「アーノルド」は私の助言で宿題を済ませると、いつもの遊び道具を手に私と遊びたそうにしているのでしばらく遊んでやると、非情に喜んでいた。まったく無邪気な子供の笑顔ほど私を癒してくれるものはないと感じるのであった。

マーガレット[健ちゃんちゃんと宿題したの?見せなさい!]
アーノルド[はーい・・]
マーガレット[アンタは!塾で何を勉強してきてるの?ちゃんとと授業を聞きなさい・・バカ!!]
アーノルド[・・・・・・涙]

I am GALY・・
私の名は、グレイ

叱られている「アーノルド」の側でどうして彼が叱られているのか?検討もつかない由緒
正しき誇り高き高貴な明晰賢明な頭脳を有する生き物である。

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