小説「グレイなる一族」
エピソード二重
エピソード二重  「グレイなる反逆」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、巨大極悪同盟から「グレイランド」を守り抜いている由緒正しき血を身体の中に宿す誇り高き高貴な生き物である。

待ちに待った日がやって来た。「グレイクロー」が再生したのだ・・この「グレイクロー」があれば執拗な「セバスチャン」のキス攻撃も防ぐ事が出来るのだ・・思えば道のりは長かった毎日毎日私の両頬は「セバスチャン」の唾液でうっすらとねっちょりしていて舐めると少ししょっぱい日々・・今日でそんな日も終わるのだ。

私は、食事を早めに済ませると、「セバスチャン」がくつろぐ「グレイ広場」に駆け足で近づいてみた。私の「グレイ頭脳」が確かなら・・彼は私を見かけるなりすぐ捕獲運動に出るはずだ。捕獲されるフリをして彼のほっぺにこの「グレイクロー」をお見舞いしてやるのだ。昨日までの恨みをこの時に全て晴らそうぞ・・

「セバスチャン」は単純だった。私は見るなりすぐ上体をこちらに向け向かってくるではないか・・私はほんのちょっと抵抗する素振りを見せながら・・彼にわざと捕まえれた

がしかし・・・・・!!

「セバスチャン」の両腕は、私の両腕を掴んでおり「グレイクロー」が出せないのだ。
すんなり胸に抱きかかえると踏んでいた私にとっては大きな誤算だ。
そのまま「グレイダンス」の練習に入り私の自由はまったく効かない自体となってしまった・・

どうするべきか?

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