小説「グレイなる一族」
グレイ「セバスチャンじゃ無理だって、グレイ語使えないし・・・とても二人でなんかこの国を運営できないよ」

グランマ[ちゃんと、武雄ちゃんに可愛がられるように行動しなさいね]
グレイ「・・・・・・」

彼女がこの国から、離れるのを私には止められそうにない・・
そして、運命の日の朝を迎えた。

グランマ[じゃあグレイちゃん、ちゃんと良い子にしてそれ以上プクプク太っちゃダメよ・・]

グレイ「グランマ!!!!」

私はちょっと不覚にも目が涙目になった。

グレイ「プクプクは余計だ・・グランマ・・・でも行かないで」

グランマ「あららら・・」

私は力の限り「グランマ」の肩にしがみついて離れなかったのだ。この時、「グランマ」も実に寂しそうにしていて、この熱き抱擁は約五分間も続いたのであった。

「グランマ」が「グレイランド」からいなくなって、早一グレイ時間が過ぎ去り10時のおやつの時間になろうとしていた。予想の通り「セバスチャン」は彼女を見送った後、「グレイ山脈」に篭りパソコンに夢中でその事に気がついてないようだ。

仕方がない・・彼に10時のおやつの時間だと言う事を知らせに行かなければそうしなければ彼はそこから、動こうともしないだろう。私は再び彼の足元まで出向き彼の足元に甘え甘えを行いながらこう訴えかけた。

グレイ「セバスチャン様、そろそろ10時のおやつの時間ですが・・」

少々卑屈な感じもし私よりも身分の低い者への言葉使いとしては、合ってはいないようだ
がなんせ私のお腹は、グーグーと大きな音を立て思いっきり腹を空かせている状態だし
これからしばらくは、この「グレイランド」は彼と私しかいないのだお互い仲良く助け合わなければならいのだ。此処は誇り高き高貴な生き物としての判断と言えよう・・

何回か甘え甘えをしながら、彼に訴えかけているのだが彼は私を無視するので「グレイ山
脈」を登山し、キーボード付近まで登って彼の左頬に頭突きして彼の注意を引くように努力してみた。

それでようやく彼は、私の方に目を向けた。

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