小説「グレイなる一族」
セバスチャン「何?グランマがいなくてもう寂しくなったの?」

相変わらず「グレイ語」の使えないセバスチャンとの会話は骨が折れる。
しかし、「グランマ」不在の現在はこの会話を何とか私の意志で成立させなければ身の安全が保てないのだ。

グレイ「セバスチャン様、そろそろ10時のおやつの時間ですが・・」

セバスチャン「何?水が飲みたいの・・」

惜しい・・・だけどそうじゃない・・
そう言うと彼は、おもむろに立ち上がり私を抱き抱え「一番絞りの水」がでる洗面所へと向かって行った。再び・・・

違う違うそうじゃそうじゃない・・
と唄っては見るのだが、早くも「セバスチャン」との暮らしが不安いっぱいな
今日この頃である。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

郷に入れば郷に従えという言葉の意味をいまいちまだ良く理解出来ない。由緒正しき
誇り高き高貴な生き物である。

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