小説「グレイなる一族」

エピソード弐十参 「グレイなる帰還」

エピソード弐十参 「グレイなる帰還」
　
I　am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、現在「セバスチャン」に取り押さえられようとしている。いわゆる「クーデター」という奴だ。彼は私を捕獲するなりしっかりとハグし、「グレイランド」を出て行ってしまったのだ。おそらく彼は新しい「グレイランド」の長になりたいが故にこのような行動に出てしまったのだ。私は見た事もない景色の中を「セバスチャン」の歩行の速度で揺らされている・・

このまま何もしないでいたら、私は何処か遠くへ捨てられてしまうかもしれない。
なんとかせねば・・

グレイ「セバスチャン、話せば分かる私もゆっくりグレイ語をしゃべるから、話し合おうよ・・」
セバスチャン「・・・・・・・・」

「セバスチャン」は歩行速度を更に上げ、私を外に止めてあった車の助手席へと放り投
げた・・全く、私の言う事なんて眼中にないみたいなのだ。私は、こういう修羅場を過去
経験しているので更に、犯人「セバスチャン」の説得にあったたのだ。

グレイ「セバスチャン何か要求があるなら言ってごらん・・なんなら今度配給されるカツオ節を少しだけなら分けてもいいぞ・・」

セバスチャン［・・・・・・・・・・・・］

それでも、彼は私を見ようともせずさっさと車の運転を始めたのであった。非情にこの
ままではまずい・・私が知る限りのケースでは、知らない土地に放りなげられ野良
として生きていかねばいけないか最悪の場合、彼の鬱憤晴らしに消されてしまうかもし
れない・・私は、絶えず彼に問い続けた。

グレイ「私をグレイランドから追い出して、どうするつもりかね？」
セバスチャン［・・・・・・・・・・・］