小説「グレイなる一族」
グレイ「セバスチャン・・あのー一体これから私はどうなるのでしょう・・・カツオ節は全部毎日差し上げますから・・どうかグレイランドに戻って頂けませんか?」

セバスチャン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

やっぱり、多分私は私用サイズのダンボールに入れて、きっと野良か死を選ばされ
るんだ。クーデター結構成功するのね・・もうすでに私の涙は枯れ果てていたのだ。
諦めの極致に立つと大抵開き直れるものだと言う事を聞くには聞いてが、それが突然
このようにやってくるとなんて一体誰が想像していたのだろう・・

その時!助手席を開く音が・・・

グランマ「ただいま・・」
グランマ「お・・グレイも来ているの・・会いたかったわ」

グレイ「グランマ!!!!!!!!!」

私あまりの嬉しさのあまり彼女に飛び乗って、熱き抱擁を数度交わしながら・・
お互いの愚痴を言いあったのであった。

帰途の途中「ふ」と思ったのが、これからの食事の配給は全部「グランマ」からもらわなければならない事を考えていると、昨日まで「セバスチャン」が配給していたカツオ節がまた明日から「グランマ」の小さな手に変るとなると、「マロン効果」は発揮されず
「セバスチャン」よりも確実その量は少なくなるのだ・・
これは大問題だと思うとしばらく思考回路がパチパチなっているが・・やっぱり少ないんだろうなと思う今日この頃である。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、「グランマ」という存在を軽んじてはいないがカツオ節の配給量だけには絶対
妥協を許さない由緒正しき誇り高き高貴な生き物である。


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