小説「グレイなる一族」
予想の通り、「一番絞りの水」はGALY様のお鼻に入り軽いくしゃみをされてしまったのだ。

GALY様「セバスチャン・・おのれこのたわけが!!!」
セバスチャン「お許しを・・なにとぞお許しを・・」

その瞬間、GALY様の「必殺グレイクロー」が私を引き裂いたのである。

という夢でも「セバスチャン」は見ているのであろうか?さきほどから「グレイ大通り」に設置されているソファーで、「セバスチャン」はさっきから昼寝しており、寝言でグレイ様・・とさっき言ったのでつい妄想してみた・・私の妄想通りの「セバスチャン」が存在するなら、是非この昼寝している「セバスチャン」とトレードしてもらたいものだ。

その時・・

「ちゅ・・・・・・ぷ(キスの音)」

目が覚めると、私はしっかり現実の「セバスチャン」によってキス攻撃受けていたのだ、
私は寝起きの為まったくと言っていいほど身体に力が入らない・・
「セバスチャン」のタラコ唇は右頬の汚染を終え私の左頬を汚染し始めた。
このままでは危ない・・真ん中の唇が危ない・・そうだこれも夢のはず・・

夢なら覚めろ・・・・
しかし、現実が覚める事など「グレイランド」にはないのであった。


I am GALY・・
私の名は、グレイ

私の唇の真ん中はその後どうなったのか聞かないでくれと考えている由緒正しき誇り
高き高貴な生き物の末裔である。

< 55 / 211 >

この作品をシェア

pagetop