小説「グレイなる一族」

彼らの歴史によるとその昔のこの生き物は、目の上の毛を全部剃って墨で丸く黒い点
を書いたそうな。「マロン」にはそれが必要だと、グランマやセバスチャンは言っている。
だから、彼の名は「マロン」なのだと。観察していると「マロン」と「アーノルド」の仲は非情に
いいみたいだ。まるで「アーノルド」の恋人が帰ってきたのかのよう現象にもみえる。

「アーノルド」よそんな得体の知れない奴は相手にしない方がいいのではないだろうか？
もしかしたらものすごく悪人かもしれないぞ。「アーノルド」さあこちらへおいで、
遊んであげるから何度誘っても今日の「アーノルド」はつれない感じだ。いよいよ私も
堪忍袋の尾が切れた、「グレイランド」の激務で日々忙しいこの私がだ・・せっかく遊ぼう
と言っているのに何だ！！その対応は「アーノルド」君は恩というもの忘れてないかい？
一向に私の主張は聞き入れてもらえない全ては「マロン」のせいであるマロンは悪なのだ。

私は「マロン」に対し攻撃を開始始めた。「マロン」の周囲４から５歩の所に私は近づくと、
加減しながらも「グレイパンチ」を彼の足元にお見舞いしてやった。これだけ気分の悪い
事を「マロン」は私にしているのだ当然だろ・・しかしそんな時でも加減をしてやるのが
誇り高き生き物の寛大さといえるのではないか？その瞬間、私の背を「マロン」が掴み
私を持ち上げた。

私はとっさに

「ゴロニャーンニャーン♪」
と甘えてしまったのだ・・

I　am GALY・・
私の名は、グレイ

一瞬の判断で臨機応変にこの世を渡る誇り高き生き物である。