小説「グレイなる一族」

エピソード 伍 「グレイなる住人達(後編)

エピソード伍 「グレイなる住人達3(後編)」 

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、悪の秘密結社と日夜戦い「グレイランド」の恒久なる平和を願う誇り
高き高貴な者だ。

まったく前編エピソード4では、「マロン」にいいようにやられてしまった。しかし、私は高貴なる生き物で慈悲深い生き物ゆえ手加減してしまったのが、主な敗因と言えよう。
本当の私は、非情に強いのだ本気を出せばこの世の生き物は大抵私の元にひれ伏す大
いなる武器が私には備わっている。私は慈悲深い生き物ゆえ前編で「マロン」に対し
この武器を使用する事はなかったのだが、現在「グレイランド」においてマロンの権力を
強くなりつつある。私が「グランマ」と熱き抱擁している時でさえ、おいお茶などと命令し「グランマ」との抱擁を中断させるのだ。これは「グレイランド」の憲法違反であり、かつ「グレイランド」侵略にも当たるのではないだろうか?

今日も、「マロン」いけいけしゃあしゃあとした声は響いている。何とかせねば・・
どちらが「グレイランド」の長かはっきりさせねば・・私は禁断のあの技の封印を解く
ことなった。

紹介しよう。私の最終兵器「グレイクロー」を、「グレイクロー」とは普段は私の手の中に隠れている鋭い爪だ。この爪を使って目標物を一刀両断にしてしまうのが「グレイクロー」なのだ。この「グレイクロー」の応用編に「グレイスクリュードライバー」などもあるがこの技は仕掛けた相手の生命なども脅かす危険性もあるので今回は、「グレイクロー」で許しておいてやろう。早速私は、長年使用してなかった爪をより強力にする為愛用の爪とぎで丁寧に念入りに「マロン」の顔をイメージしながら丹精に磨き上げた。そして、

いざ出陣・・
「敵は、グレイ通りのマロンであり。」


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