小説「グレイなる一族」
極めつはこの猫は猫の癖に・・大きなイビキを掻きやがるのだ。
まったく今まで「グランマ」はよくこの猫と一緒に寝ていて就寝できたものだ・・
その大きな愛には深く敬意を払いたいものだ。

しかも決まって朝の六時に起き出して、やれカツオ節くれだの・・
やれ水くれだの・・とにかくうるさいのだ・・可愛いといえば可愛いのだが・・
まったく眠れないこんな日がもう何週間も続いている。はやく「グランマ」に帰ってきてもらいたいものだ。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

グレイ「ふーあほー本日も快適に眠れた・・どれセバスチャンを起こしてモーニングとしよう」

もちろん、モーニングと朝食は別々だ。それと十時のおやつと十二時のランチと二時の昼食そして三時のおやつ・・6時のディナー・・八時の夜食・・十時の間食を終えまた眠るとりあず「グランマ」がこの国に不在でも私と「セバスチャン」は上手くやっている・・特に食事方面で・・ほんの少しだが・・このまま「グランマ」が不在でも何とかなるかもしれないとも思っているのだ。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私はなぜ自分のお腹の体毛が抜けるほど貫禄を身につけてしまったのか?それは「グランマ」がこの国に不在の時の「セバスチャン」との暮らしのせいであり、プクプクの原因はやっぱり「グランマ」にあるのではないのだろうか?考えている由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族の末裔である。

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