小説「グレイなる一族」
このままでは「野良」のオーラにはじけ飛ばされてしまう・・

まったく「野良」が攻撃的ポゼッションでかまえていると私より身体は一回り以上小さい
くせにやけに「野良」は巨大な身体に見えるのだ・・

「グーグーオー(怒音)」

まるで雷のような威嚇が私に発せられた時、不覚ながら私のお腹から後ろ足は氷ついてしまったブルブルと震えながら・・

それでも私は由緒正しき誇り高き一族の末裔として威嚇に対して威嚇で返さねばならぬ震える声を押し殺してでも・・私は以前「グランマ」と一緒に見ていたテレビに出てきた百獣の王の威嚇を参考に落ち着いてゆっくり息を吸って吐いて・・

「野良」の威嚇に対し威嚇で返してみた。(歴史に残るであろうと付け加えておこう)

グレイ「にゃおーン♪」

その瞬間「野良」ふっと笑い・・どうでもいい事の如くゆっくりと歩いて行ってしまったのである。これは私の勇気がもたらしてくれた成果であり、記念すべき対外戦初勝利となったのである。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

「野良」の恐ろしさは半端じゃねーよと言う事は一切言わず後で「グランマ」に勝利した事を告げると「グランマ」は私の全てを知っているかのような素振りで接している事を知っている由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族の末裔である。

< 81 / 211 >

この作品をシェア

pagetop