小説「グレイなる一族」
エピソード三拾蜂 「グレイなる訂正」
エピソード三拾蜂 「グレイなる訂正」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

グランマ[グレイちゃん、アンタとっても不細工・・でも可愛い]

ある日、私はしっかり抱きしめられながら「グランマ」にこんな事を言われたのだ・・
言われた瞬間、

グレイ「いやーそれほどでも・・」

私は誰から愛される由緒正しき誇り高き高貴な生き物として、可愛いなどと言う比喩は
何度も過去言われており、もはや由緒正しき誇り高き高貴な私にとって当然の事なのだがしばしの間、遠慮がちに謙遜していたのだが

ちょっと待てよ!!不細工でも可愛い・・
よくよく言われた事を頭の中で再現してみると、

全然、「グランマ」は私を褒めていないのではないのだろうか?

検証してみよう・・

とっても不細工・・これは最大限の悪口に部類される言葉の使い方である
しかし、一方でも可愛い・・は私を褒め称える部類に所属する言葉の使い方である。

この二つの反対の属性が重ねあった言葉が彼女の口から私へ発せられたのである。

喜ぶべきなのか?落ち込むべきなのか?

< 84 / 211 >

この作品をシェア

pagetop