小説「グレイなる一族」
でも私にどんな風に考えても考えただけそんなに褒めてはない気がしてならないのだ、由緒正しき誇り高き高貴な一族の血が多分そうさせるのであろう。

しかし、私は「アーノルド」の様な子供ではないのだ。いちいち落ち込んでもられず、さりとて「セバスチャン」のような楽天家になれない・・

しかし、そこは由緒正しき誇り高き高貴な生き物と言えよう・・
彼女から発せられた言葉にどのように返せば、「グランマ波形」が高くなるのか?

そんな事にまでこの問題は関わっていくと読んで行動しなければならないのだ。

「グランマ波形」が高まればこの「グレイランド」において鰹節の配給が多くなることは
もう説明する必要もないであろう・・

私は、とても不細工でも可愛いの「とても」「でも」の比喩でどうしても「でも」の比喩はアクセント的にとても許せないのだが「とても」という比喩はその後の単語の意味を増幅させる場合多いので非常に好ましいのだが・・

とても不細工でも可愛いなんて言葉はやっぱり、不細工の中で少し可愛い部分があるのだと言われている様な気がしてならない。

もはやこれは私と言う由緒正しき誇り高き高貴な生き物と「グランマ」との一対一のピン
による戦いなのだなので私は素直に感情を出さず抵抗してみた。

抵抗とは、舌をだしてわざと終い忘れたふりをする「アッカンベー」を出す事に他ならない・・私の「アッカンベー」を彼女に見せると、

グランマ[武雄・・みてみてグレイちゃんの口舌を終い忘れてる・・とても可愛いね]
セバスチャン[そうだね・・]

この瞬間、確かに勝負に私は勝ったのだ。

I am GALY・・
私の名は、グレイ

「グランマ波形」は確かに上っているのだが、鰹節の配給量は増えていない事に気付いていない由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族の末裔である。


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