小説「グレイなる一族」
いつもエピソードの最初と最後に繰り返している通り

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私の名はグレイであって、絶対ブーニャンではないのだ。

そんなわけで私の食事が減らされたのだが、そんなもん今日言われて今日できるわけなどあろうはずがない・・そんな事が簡単に出来るのならこの世に肥満などあろうものか?

しかし、「グランマ」からは一日三度しか食事が与えられないのはすでに決定事項である。足りない食事は我慢するか自分で求めるしかないのだ。先立って説明した通り我慢など出来ない・お腹が許してくれない・・

いやしたくなどない・・する気がない・・

なので足りない食事は、他の者から与えてもらうしかないのだ。
本日朝04時もう私のお腹の中は減りすぎて限界ではあるのだが、いつものように「必殺朝04時の大運動会」は「グランマ」まで起こしてしまうので使えない・・なので私は「セバスチャン」の布団の上に乗り、辛抱強く彼を起こした・・彼の眼が開くともう三日も何も食べてないんですという表情を作り彼の心の良心に訴えてみた。こんな時の私はアカデミー主演賞ものの演技力を発揮する事ができる。

由緒正しき頭脳がそうさせるのであろうか?特に今は本当にお腹が減りすぎているので演技も非常にリアルではないか?この演技力には、ねぼすけの「セバスチャン」も参った
らしく、それとも私の貫禄が彼にとって重すぎるのか?

それとも鼻息が荒くうるさすぎるか?素直に起きだして私に鰹節の配給してくれたのだ。


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