小説「グレイなる一族」

エピソード四拾Ⅳ 「宿敵」

エピソード四拾Ⅳ 「グレイなる宿敵」

I am GALY・・
私の名は、グレイ

私は、何処かの誰かがこの「グレイランド」をプレゼントしてくれたので、まぁーいいか?
というような気持ちで今日もこの国の統治に励む者である。

時節はまだまだ梅雨の終わりが見えない頃の話である。前にも言った通りこの時期の「グレイランド」は大量の湿度ですごく蒸し暑い・・なので仮眠を取るのも大変なんだ。
せっかく仮眠モードに入れてもその眠りは浅かったりするが、本日の仮眠は深いモード
に入れたのだ。

入れたというのにだ!

あの男という生き物はもはや、私の宿敵でしかないのか?
あの男とは、そう「セバスチャン」の事である。せっかく深い仮眠モードに突入したという
のに突入に進入するのと同時に私の顔をめがけて、タオルの塊を投げてきやがったのだ。

グレイ「ふぎゃーーなんだ???」

一瞬、私はなにがなんだか分からずに外敵に襲われたと勘違いし、守備的ポゼッションを発動してしまったではないか・・

セバスチャン「ふふふ・・あっはははは・・意外とチキン者だね。」

眠りを妨げられたばかりではなく、あえてこの男は私の事をチキン呼ばわりまでしてくれる。しかし、同レベルで争うのは、由緒正しき誇り高き高貴な生き物の一族として相応しい行動ではないと私は、分かっている。故にこの事に対する無視を決め、違う就寝スペースを見つけ再び仮眠モードに入ろうと思う。

しかし、新たに就寝スペースを見つけても見つけてもその都度、「セバスチャン」はタオルを私の顔に実に良いタイミングで投げてくれるので、ちっとも眠れないのだ。これも全部時節が梅雨といせいで発生する問題なのだろうか?何度かそんなやりとりをしていると、不意に彼はタオルを投げなくなったのでこの時と思い、仮眠した。

仮眠は、再び浅いモードから深いモードへと突入した。

すると、私の首と腰辺りになにやら違和感がまたしても私は、体がビックとして思い切り
飛び起きたのである。

セバスチャン「うわー!!びっくりした」

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