隣は秘密の花先輩
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「(いつまでこれ…)」
今日もいつも通り、花先輩に夕飯を届けに行けば、到着した途端、頬をむにむにされ続けている。
綺麗な顔に眉間のシワまで作って、極めて不機嫌そうな顔でひたすら私の頬を片手でほにょほにょ触り倒す彼の思考が読めない。
「なにこれ」
思わず呟けば、固く閉じていた唇がようやく開く。
「……燕昇司ってなんだよ。」
「私の苗字ですが」
いや本当になんなんだ、この人。何がどうなってそうなった。
相変わらず答えもしっくりこない上にずっとむにむにむにむにと頬を触られ続ける。既に頬の感覚が消えそうだ。