いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~





でも、なんでか采斗、私が昔乙藤竜生をかっこいいと言ったことを未だに根に持っ…覚えてて、異様に敵視してるみたいだしなあ…




“サプライズでアヤの好きなハンバーグ作ってあげたら
もしかしてアヤ、すっごい喜ぶんじゃない?”




それは…絶対に喜んでくれる気がする!!




采斗は最近仕事が忙しくて、ほぼ夕飯は私が作ってる。


疲れて帰ってくる采斗を少しでも喜ばせてあげたくて、毎日がんばってるけど、正直あんまり料理に自信もないし(采斗の方が絶対うまいし…)。



“わかりました。行きます”





気づいたらそう返信していた。




パッとランチして、すぐに帰ってくればいい。


そもそも乙藤竜生みたいな人気俳優と、私が何かあることなんて万が一もないだろうし。


私が采斗の彼女だって知ってるし。



うん大丈夫!






―――…






「極秘のランチデートかあ~♡なーんか背徳感♡」



周囲の女子の目を引き付けまくっているのに気づいているのかいないのか、のほほんとした口調でそんなことを言っている乙藤竜生。



「ちょっ!変な言い方やめてください!」


「えー?だって優里ちゃんが言ったじゃん、アヤには内緒にしてくれって」


「それは……ていうか乙藤竜生…さん、もっとオーラ消してくれませんか?すっごい見られてるんですけど…」


「えー?誰にも見られてなくない?」





無自覚!!





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