いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
「リュウと黙って出かけて本当にごめんっ!」
采斗から離れて、ガバッと手を床につけて謝罪した。
サーッと采斗の顔がすごい勢いで青ざめる。
「そ、そんな勢いで謝るってことはやっぱり浮…「違う!!」
申し訳ないが遮らせて頂いた。
「絶っ対ない、違う!リュウが、采斗が好きなハンバーグがあるっていうから。それを食べてみたくて…レシピも特別に教えてくれるって言うし…!」
「……え?」
キラ、と蛍光灯の光を受けて指輪が光る。
「…つまりそれは…俺のため?」
「……うん」
わー、なんか恥ずかしくて采斗の顔が見れない…
「と、いうことは今日作ってくれたハンバーグって…」
「…うん…本物には全然遠いと思うけど、私なりにがんばりました…」
「……優里」
「ん?」
「キスしてもいい?」