いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
ほんとのこと
「…よしっ、行くぞ!」
朝。
鏡の前で気合を入れ、自分の部屋を出た。
きっと今日も、何か言われるだろう。じろじろ見られも、するだろうし。
でも学校に行かないわけにはいかないし…
人の噂も七十五日って言うし?長くは続かないよねきっと、うん、そうだと…いいな。
「…いってきまーす!」
弱気になった自分を励ますように大きな声でそう言って家を出た。
玄関のドアを開ける、と。
「おはよー優里」
「おっせーなあ。俺ら何時に家出てきたと思ってんだよー」
なぜか稟琉と一岡の姿。
「え…何でここに!?」
2人の家は学校から逆方向なのに…!
「何でって傷つくわー」
「友達迎えに来ちゃいけない?」
悪戯っぽく笑う2人。
昨日のことがあって心配して、来てくれたんだ…。