いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
「わあああああ!」
思わず絶叫をあげて采斗から離れた。
傷ついたような顔をする采斗。
「優里…ひどい」
「あのっ、ていうかサングラスは!?」
「ん?あーそれなら優里の足の下に」
「え!?」
下を見ると、私の足に踏みつけられ見るも無惨な姿になっているサングラスがあった。
「わあああああ!!!」
「優里元気だねー」
「というか采斗は何でそんなに普通なの!?そんな素顔…晒していいの!?」
「うん、もういいよー。ていうかほんとは、ずっとこうしたかった」
にこっと笑った采斗が、私の腕を引き寄せて、チュ、おでこにキスを落とす。
「柏木優里は俺の彼女だって。
みんなに言いたくて言いたくて、たまんなかった」