いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
やっぱり采斗が
甘すぎる…!!!
「一岡も、ありがと」
私から離れた采斗が、今度は一岡に近づいていく。
「優里のこと守ってくれて」
「………」
「感謝してるよ」
「………」
「まー残念ながら絶対死んでも何があっても渡さないけどね?」
「………な、なあ稟琉」
圧倒的イケメンを前になぜか体の線が薄くなっている気がする一岡。
「これ…幻覚か?なんか人気俳優が俺に話しかけてきてんだけど…?」
「どいてマサ!あの!握手してください!あっ私は林田稟琉っていいまして優里とは大親友で」
一岡を押しのけ采斗に握手を求める稟琉。
まるでそれが合図かのように
「キャーーーッ!!!」
「YUUじゃん!?マジで!?」
「写真とってくださ~い!!」
女子の大群が、一斉にこっちに向かって押し寄せてきた。