いきなり人気俳優の婚約者になりました。~絶対秘密の同居生活~
ガタッという物音で目が覚めた。
時計を見ると、まだ午前5時前。
…もしかして泥棒?
ドキドキしながら、音をたてないようにゆっくりとドアをほんの少しだけ開ける。
玄関から采斗が忍び足で出ていくのが見えた。あの不審者コーデで。
…え?もしかして今から夜のお忍びデート?でももう、夜じゃないよね?
不思議に思う私の脳内に、昨日のSHRで配られた不審者のチラシが浮かぶ。
……まさか、あれって本当に……?
ベッドに戻って寝転んでみたけど、とても眠れそうにない。
「……行くか」
私は采斗を尾行してみることにした。